はちこの終活記録

2018年春に急性骨髄性白血病で亡くなった母のおかしな闘病生活と不思議な終活記録を残してみたいと思います。

白血病の食生活

病気になると、いろいろな制限があると思いますが、白血病はその中でも制限される事項が多い病気なように感じます。

中でも食生活、抗ガン剤によって血球の数値が下がると病院で出される食事は「加熱食」と言って、全て火を通したものになります。ベジタリアンのように生野菜が大好きだった母にとっては、何よりも苦痛なのが食事面だったようです。

病院によっても制限が違うようで、最初にお世話になった大学病院ではヨーグルトはダメ、餡子はOKだったのですが、転院先の病院ではヨーグルトはOK、餡子は生物になるのでダメと言われて逆転しました😅

感染症を起こしやすくなっているので、ペットボトルのお茶やお水を飲むにも、一回ずつ紙コップに入れて飲み、紙コップはその都度処分します。飲み物も食べ物も、大きなパックのものではなく、個包装になっている小さなパックをその都度食べ切るようにしなくてはならず、退院中の自宅でも同様にしていたので、母だけ牛乳もジュースもパックで用意しておくので、結構割高だったかも?紙コップも相当な消費量になるので、浅草橋のシモジマで100個入りの物を買っていました💦

白血病は一度の治療にかかる入院期間が長いので、最初は物珍しかった病院食も飽き飽きしてきます。大学病院では、パンとご飯位の選択しかできなかったように思いますが、転院先の病院では3種類の献立から自由に選べ、追加料金を支払うとちょっと内容がグレードアップ出来たりもしたのですが、1年の半分以上を病院で過ごすことになるので、それも飽きるのは仕方がないかもしれません。

食生活の制限は、主治医の先生の見解による違いも大きいようで、転院先で母がお世話になった先生はわりと寛容な先生だったので、自分に甘い?母にはちょうど良かったのかもしれません😅血球の数値が良い時は、先生にもお裾分け〜とか言って先生を巻き込み、大好きなうさぎやのどら焼きとか堂々と食べていました💦そして、デパ地下のお弁当はもちろん、病院は都心のど真ん中なので、外出届を出してランチやディナーにも行かせてくれました。帝国ホテルやら叙々苑やら、役得で私も美味しい物を食べられて結構楽しかったです。

本当はこんなに大胆な食生活をしててはいけないのかもしれませんが、高齢者と言うこともありQOLを考えて許してくれていたのかもしれません。食べることとお風呂位しか楽しみのない入院生活、この事でかなり気分転換も出来たので、先生には本当に感謝です。